Ｃ＃では、ファイル読込み、書出し、フォルダ選択、プリンタ選択などが容易に行えるダイアログボックスツールがデフォルト で用意されています。
　　
　 ファイルを開く (OpenFileDialog)
　 名前を付けてファイルを保存する (SaveFileDialog)
　 フォルダ を参照する（FolderBrowserDialog）
　 フォントの 設定を行う（FontDialog)
　 色の設定を 行う（FontDialog)
　 プリンタの 設定を行う(PrintDialog)

ファイルを開く (OpenFileDialog)
      ツールボックスから、OpenFileDialog ボックスをクライアントとなるフォーム上にドラッグ＆ドロッ プします。
　　　　もちろん、プログラム上から、次のようにオブジェクトを生成することもできます。

          string fileName; 
　　　OpenFileDialog openFileDialog1 = new OpenFileDialog();
   　　さて、OpenFileDialogボックスをプ ログラム上から表示させるには、ShowDialogメソッドを用います。　
　　　　if (openFileDialog1.ShowDialog() == DialogResult.OK) fileName=openFileDialog1.FileName;

        OpenFileDialog ボックスには、 「開く」と「キャンセル」の２つのボタンがありますが、「キャンセル」の場合は、ボックスが
　　　単に閉じます。「開く」のボタンを選択した場合には、DialogResult.OKが戻り値になります。上記のコードでは、この戻り値を
　　　判断して、文字列 fileNameに選択したファイル名を代入しています。

　　　　　OpenFileDialogボックスの主なプロパティの使用例は次のとおりです。
コー ド
 機 能
openFileDialog1.InitialDirectory=@"C:\"; 最初に表示される ディレクトリを指定
openFileDialog1.Title="ファイルを選択してください"; ダイアログボックスのタイトルを指定
openFileDialog1.Description="以下のリストの中から 読込み元ファイルを選択してください"; タイトルの下のフォーム余白領域に表示する コメントを指定
openFileDialog1.Filter="テキストファイル |*.TXT;*.DOC"; 表示されるファイルフィルタの指定
openFileDialog1.FileName = initialFile; 最初に表示するファイル名を指定
openFileDialog1.CheckFileExists = true; 存在をしないファイルを開こうとしたときに警告する


名前を付けてファイルを保存する (SaveFileDialog)
     ツールボックスから、SaveFileDialog ボックスをクライアントとなるフォーム上にドラッグ＆ドロッ プします。
　　　もちろん、プログラム上から、次のようにオブジェクトを生成することもできます。 
　　　SaveFileDialog saveFileDialog1 = new SaveFileDialog();
    さて、SaveFileDialogボックスをプログラム上から表示させるには、ShowDialogメソッドを用います。  

     string fileName;　
      if (saveFileDialog1.ShowDialog() == DialogResult.OK) 
     fileName=saveFileDialog1.FileName;
       SaveFileDialogボックスには、「保存」と 「キャンセル」の２つのボタンがありますが、「キャンセル」の場合は、ボックスが
　　　単に閉じます。「保存」のボタンを選択した場合には、DialogResult.OKが戻り値になります。上記のコードでは、この戻り値を
　　　判断して、文字列 fileNameに選択したファイル名を代入しています。

         プログラム上では、通常、SaveFileDialogで保存ボタンが押された場合には、何らかのデータをファイルに書き込む処理が
　　　走ることが想定されます。
　　　　ファイル書き込み処理については、ここを参照してください。

　　　　　SaveFileDialogボックスの主なプロパティは、次のとおりです。
コー ド 機 能
saveFileDialog1.InitialDirectory=@"C:\"; 最初に表示される ディレクトリを指定
saveFileDialog1.Title="保存先ファイル名の指定"; ダイアログボックスのタイトルを指定
saveFileDialog1.Description="保存先のファイル名を 選択してくだ さい"; タイトルの下のフォーム余白領域に表示する コメントを指定
saveFileDialog1.Filter="テキストファイル |*.TXT;*.DOC"; 表示されるファイルフィルタの指定
saveFileDialog1.FileName = initialFile; 最初に表示するファイル名を指定 
saveFileDialog1.OverwritePrompt = true;
 存在するファイルを指定した場合に上書きす るかどうかを指定
 
saveFileDialog1.CheckFileExists = true;
 存在をしないファイルを開こうとしたときに警告する（デフォルトではfalse)
 

　フォルダ を参照する（FolderBrowserDialog）
     ツールボックスから、FolderBrowserDialog ボックスをクライアントとなるフォーム上にドラッグ＆ドロッ プします。
　　　もちろん、プログラム上から、次のようにオブジェクトを生成することもできます。 
　　　FolderBrowserDialog folderBrowserDialog1 = new FolderBrowserDialog();
    さて、FolderBrowserDialogボックスをプログラム上から表示させるには、ShowDialogメソッドを用います。  

     string folderPath;　
      if (folderBrowserDialog1.ShowDialog() == DialogResult.OK) 
     folderPath=folderBrowserDialog1.SelectedPath;
     FolderBrowserDialogボックスには、「新 しいフォルダの作成」、 「ＯＫ」と「キャンセル」の３つのボタンがあります。
　　　「新しいフォルダの作成」の場合は、フォルダ名を指定してフォルダを追加できます。また、「キャンセ ル」の場合は、ボックスが単に閉じま
　　　す。
　　　「ＯＫ」ボタンを選択した場合には、 DialogResult.OKが戻り値になります。上記のコードでは、この戻り値を判断して、文字列 folderPathに
　　選択したフォルダへのフルパスを代入しています。

　　　FolderBrowserDialogボックスの主なプロパティは、 次のとおりです。
コー ド 機 能
folderBrowserDialog1.SelectedPath=@"C:\"; 初期表示するディレクトリパスを指定する
folderBrowserDialog1.ShowNewFolderButton = true;
 trueの場合、「新しいフォルダの作成」 ボタンを表示す る
folderBrowserDialog1.Title ="フォルダの参照"; ダイアログボックスのタイトルを指定
folderBrowserDialog1.Description = "ここに説明を書いてください"; タイトルの下のフォーム余白領域に表示する コメントを指定
 

フォントの設定を行う（FontDialog)
     ツールボックスから、FontDialog ボックスをクライアントとなるフォーム上にドラッグ＆ドロッ プします。
　　　もちろん、プログラム上から、次のようにオブジェクトを生成することもできます。 
　　　FontDialog fontDialog1 = new FontDialog();
    さて、FontDialogボックスをプログラム上から表示させるには、ShowDialogメソッドを用います。  
      Label label1=new Label();  //ラベルコントロールオブジェクトの生成
       if (fontDialog1.ShowDialog() == DialogResult.OK) 
      {
         label1.Font=fontDialog1.Font;  //ラベルフォントの設定
         label1.ForeColor=fontDialog1.Color; //ラベル表示色の設定
      }
　　フォント種類、フォントの大きさ（ポイント）などは、Fontプロパティで引継がれますが、表示色は
　Colorプロパティを引継ぐ必要があります。

　　FontDialogボックスの主なプロパティは、次のとおりです。
コー ド
 機 能
 
fontDialog1.Font = label1.Font;
 初期選択するフォントの指定
 
fontDialog1.Color = textBox1.ForeColor;
 初期選択するカラーの指定
 
fontDialog1.MaxSize = 72;
 初期表示するフォントの最大ポイント数の指 定
 
fontDialog1.MinSize = 12;
 初期表示するフォントの最小ポイント数の指 定 
fontDialog1.ShowColor = true;
 ダイアログボックスで色選択可能かどうかの 指定
 
fontDialog1.ShowEffects = true;
 下線など文字効果を選択可能にするかどうか の指定


色の設定を行う(ColorDialog)
     ツールボックスから、ColorDialog ボックスをクライアントとなるフォーム上にドラッグ＆ドロッ プします。
　　　もちろん、プログラム上から、次のようにオブジェクトを生成することもできます。 
　　　ColorDialog colorDialog1 = new ColorDialog();
    さて、ColorDialogボックスをプログラム上から表示させるには、ShowDialogメソッドを用います。  
      Label label1=new Label();  //ラベルコントロールオブジェクトの生成
       if (colorDialog1.ShowDialog() == DialogResult.OK) 
      {
          label1.ForeColor=colorDialog1.Color; //ラベル表示色の設定
      }
　　ColorDialogボックスの主なプロパティは、次のとおりです。
コー ド
 機 能
 
colorDialog1.Color = Color.Black;
 初期選択する色の指定
 
colorDialog1.AnyColor = true;
 使用可能なすべての色を基本セットに指定
 
colorDialog1.SolidColorOnly = true;
 ソリッドカラーのみを選択可能にする指定


プリンタの設定を行う(PrintDialog)
   ツールボッ クスから、PrintDialog ボックスをクライアントとなるフォーム上にドラッグ＆ドロッ プします。
　　　もちろん、プログラム上から、次のようにオブジェクトを生成することもできます。 
　　　PrintDialog printDialog1 = new PrintDialog();
    さて、PrintDialogボックスをプログラム上から表示させるには、ShowDialogメソッドを用います。  
       if (printDialog1.ShowDialog() == DialogResult.OK) 
      {
          //ここに印刷処理コードを入れる
      }
　　PrintDialogボックスの主なプロパティは、次のとおりです。
コー ド
 機 能
 
printDialog1.PrinterSettings.PrinterName = initprinterName;
 初期表示するプリンタを指定
 
printDialog1.PrinterSettings.FromPage = 1;
 印刷開始ページを指定
 
printDialog1.PrinterSettings.MaximumPage = maxpage;
 印刷可能な最大ページ数を指定
 
printDialog1.PrinterSettings.MinimumPage = minpage;
 印刷可能な最小ページ数を指定 
printDialog1.PrinterSettings.Copies = pages;
 印刷部数の指定